GABAの経口摂取は意味ないってホント?GABAのリラックス効果を徹底解説!
睡眠やストレスについて調べない人でも「GABA(ギャバ)」というワードは聞いたことがあると思います。
コンビニでもGABAチョコレートが売られていますよね。
ストレス軽減や睡眠の質を上げるとも言われるGABAですが、経口摂取だと意味がないという説があることはご存知ですか?
もし本当であれば、GABAチョコは単なる気休めになってしまいます。
今回の記事では、GABAの経口摂取について疑問を解消していきたいと思います。
GABAとは?
GABA(ギャバ)とは、アミノ酸の1種で、正確にはガンマアミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)と言い、頭文字をとってGABAと呼ばれています。
生物が元々持っている物質で、人では脳や脊髄などの中枢神経に多く存在しています。
神経伝達物質として、脳から発せられた命令を各器官に伝える役割を持っています。
オススメのサプリメントは「【2023年最新版】GABAサプリメントオススメ人気ランキング!悩み別の選び方も紹介!」で紹介しています。
どんな効果がある?
GABAの含まれた商品に書いてあるように、主な働きは、精神を安定させ、ストレスを低減させるリラックス効果があります。
また、血圧の上昇を抑える効果や、成長ホルモンの分泌を促す作用、肌の代謝を促進して美肌に保つ作用などがあります。
元々生成されている量で、体内で必要な量はまかなえているのですが、強いストレスや疲労によって大量に消耗され、GABA不足になることがあります。
GABAが不足すると、興奮性の神経伝達物質が優位になってしまい、身体の緊張状態が続いてしまうのです。
GABA不足を補うために、サプリメントやチョコレートなどGABAを配合した商品が多く発売されています。
副交感神経を高め、身体の緊張を和らげて休息させる効果もあり、睡眠の質改善についても高い効果を発揮すると言われています。
GABAの効果を効率よく得るためには、チョコやサプリメントを摂取するタイミングも重要となります。
いつ飲むのが効果的なのかは、「睡眠の質向上に役立つGABAはいつ飲むのが効果的?摂取量・タイミングについて解説!」の記事で解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください!
経口摂取は意味ない説について
GABAについて調べていると、サプリやチョコレートなどで摂取したGABAは脳に届かないから意味がないという記事を見かけます。
この情報は、ある意味正しいのですが、全く効果がないわけではありません。
詳しく説明すると、身体の中でも特に重要な脳には、外部の成分が入り込まないようにチェックするゲートがあります。
これを「血液脳関門」と言います。
摂取によって身体に入ったGABAは、このゲートを通過できないことが研究で明らかになっています。
つまり、経口摂取したGABAの成分は、脳に届かず、神経伝達物質として働くことは出来ないのです。
ここまで聞くと、じゃあGABAサプリやGABAチョコは意味ないじゃんと思ってしまいますが、無意味なわけではありません。
食べたものを消化する器官・腸には、脳と同じようにGABA受容体(GABAを受け取り、伝達する仕組み)があると言われています。
つまり、脳に直接届くことはなくても、腸で吸収された刺激が脳に伝わった結果、脳のGABA生産が活性化される可能性があるのです。
また、GABAは脳内に入らなくても、血管収縮を緩める効果があります。
血管の収縮を抑え、血圧を下げることでリラックス効果を生むことが出来るとも考えられています。
このように、経口摂取したGABAは直接脳内に届くことはありませんが、間接的に刺激したり、リラックス効果を生むと言われています。
疲れているとき、ストレスで緊張状態が続いたときは、サプリやチョコを試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
- GABAは、アミノ酸の一種で神経伝達物質としての役割がある
- 脳から分泌されたGABAには、精神安定、ストレス低減などの効果がある
- 経口摂取した場合は、脳には届かないが、リラックス効果はあると考えられている
いかがでしたか?
睡眠やストレスに関わる成分をしっかりと理解し、自分の生活に活かしていきたいですね。