寝不足でお腹が気持ち悪い時の治し方を紹介!なぜ寝不足で吐き気が起こるの?
寝不足になると、吐き気で気持ち悪くなるときありますよね。
寝不足で生じる吐き気は、何が原因なのでしょうか?
今回の記事では、寝不足による吐き気の原因とその対処法についてご紹介します。
前提:寝不足とはどんな状態か
寝不足とは「自分に必要な睡眠が不足している状態」です。
自分に必要なという前置きがある理由は、人によって必要な睡眠量が異なるからです。
また、単純に睡眠時間が短いから寝不足というわけではなく、睡眠時間は十分なのに睡眠の質が悪く十分な睡眠がとれていない状態も寝不足といえます。
よく◯時間しか寝てないから寝不足だ、と言っている人もいますが、自分に必要な時間が◯時間で、睡眠の質も十分であれば、それは寝不足ではありません。
まずは、自分に最適な睡眠時間がどのくらいなのか、しっかり把握することが大切です。
最適な睡眠時間は何時間?自分に合った睡眠時間を見つける方法を解説!
寝不足による吐き気・気持ち悪さの原因
寝不足で吐き気を催したり、気持ちが悪くなってしまう原因は「自律神経の乱れ」です。
私達の身体には、触感などを認知する「感覚神経」、手脚を動かす「運動神経」、血圧調整や消化器官の動きを司る「自律神経」の3つの神経が備わっています。
さらに自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動するための神経で、いわば、やる気スイッチがONの状態。
副交感神経はリラックスするための神経で、やる気スイッチOFFの状態です。
この2つの神経が交互に入れ替わることによって、身体の活動と休息をコントロールしています。
しかし、寝不足状態になると、このスイッチの切り替えが上手く行かず、ずっとONのまま、交感神経が優位なままになっていまうのです。
副交感神経は、身体を休ませ、食べ物の消化を活発にしますが、交感神経はすぐに動けるように消化を抑制させます。
よって、交感神経が優位な状態が続くと消化器官の働きが抑制され、消化不良が起こってしまうのです。
消化不良によって、吐き気や胸のムカムカ、気持ち悪さといった症状が出てしまうのですね。
寝不足による吐き気・気持ち悪さへの対処法
自律神経が乱れ、消化器官の働きが弱くなってしまったことにより、吐き気や気持ち悪さが出てきた場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
ここでは、簡単な対処法をご紹介します。
仮眠をとる
寝不足による体調不良の場合、少し仮眠をとることで症状が緩和する可能性があります。
通常の仮眠は、夜の睡眠に影響しないよう15~30分程度とオススメされることが多いですが、寝不足の状態の場合、最低でも30分は仮眠をとるように心がけてください。
短時間すぎる睡眠だと、寝不足にあまり効果がありません。
30分で足りないようであれば、更に30分追加して様子を見ましょう。
覚醒作用のあるカフェインは摂取後30分から2時間程度で効果が最大となるので、仮眠の前にコーヒーを飲んでおくと、スッキリと目覚めることが出来ます。
消化のいい食材を食べる
気持ち悪いからといって、ご飯を食べずにいると、胃の粘膜に障害が起きる可能性があります。
寝不足により、身体の消化機能が低下している状態なので消化の良い食材(豆腐・ヨーグルト・おかゆ・うどん)などを摂ると良いでしょう。
固形のご飯が難しい場合は、スポーツドリンクなどの飲み物で栄養を補給しましょう。
吐き気が収まらなければ、我慢しないこと
吐き気が収まらなければ、吐いてしまったほうが良いこともあります。
無理して我慢を続けても良くないので、吐きそうになったら我慢せず吐いてしまいましょう。
まとめ
- 寝不足による吐き気は、自律神経の乱れが原因
- 交感神経が優位の状態が続くと消化器官の働きが弱まる
- 仮眠をとったり、消化に良いものを食べるのが大切
いかがでしたか?
慢性的な睡眠不足は、睡眠負債の蓄積に繋がり、生活習慣病の原因になるほか、様々な悪影響を及ぼす危険性があるので早めに対処しましょう。