寝不足じゃないのに眠いのはなぜ?しっかり寝ているはずなのに眠気を感じる理由
しっかり寝ているから寝不足ではないはずなのに、眠気が襲ってくるという経験をしたことはありませんか?
たくさん寝ているにも関わらず、眠くなってしまう場合は、過眠症や不眠症など病気が原因かもしれません。
今回の記事では、寝不足じゃないはずなのに眠いという人のために、考えられる原因と対処法をご紹介します。
寝ても寝ても眠いときに考えられる理由
どれだけ寝ても眠いというときは、以下の理由が考えられます。
睡眠の質が低い
睡眠は量(時間)も大切ですが、質も同じくらい重要なポイントです。
人の睡眠は、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)が交互に存在しています。
しっかり寝たのに眠気が残っているという人は、眠りのほとんどがレム睡眠(浅い眠り)になってしまっている場合があります。
浅い眠りが続くと、熟眠感が薄れ、どれだけ寝ても寝た気がしないという状態になります。
過眠症のケース
眠りの質も問題なく、睡眠時間もしっかりと取っているにも関わらず、日中我慢出来ないほどの強い眠気を感じる場合は、過眠症の疑いがあります。
過眠症には5~15分の睡眠で回復することが多い「ナルコレプシー」
眠り込むと1時間以上眠ってしまう「突発性過眠症」
1日の殆どを眠って過ごす傾眠期と通常の睡眠サイクルを繰り返す「反復性過眠症」があります。
どの場合も、中枢神経の機能異常が原因と考えられていますが、過眠症であることに気づかず、居眠りとして判断されてしまうこともあります。
不眠症に気づいていないケース
睡眠の質とも関わりますが、不眠症も日中眠気を感じる原因です。
なかなか寝つけない「入眠障害」
途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」
起きようとした時間よりも早く目が覚めてしまう「早期覚醒」
などが挙げられます。
日本人の平均睡眠時間は世界各国と比べ、短い傾向にあるため、不眠症を患っていても寝不足になっていると気が付かないケースも珍しくありません。
夜中に目が覚めてしまったり、朝早く目が覚めたりしても、あまり気に留めませんよね。
自分では気づかないうちに「隠れ睡眠不足」になっていることがあるので注意が必要です。
たくさん寝ても眠いときの対処法
たくさん寝ても眠い場合、前述の原因によって対応が異なります。
睡眠の質が低下している場合は、寝る前に強い光を浴びない、就寝の1~2時間前に38~40℃のぬるめのお湯に浸かる、夕食は就寝の3時間前には済ませるなど、睡眠の質を上げる行動をすることで、改善できる場合があります。
過眠症・不眠症の疑いがある場合は、まず医療機関を受診して、医師の診断を受けましょう。
医師からのアドバイスをもとに、生活習慣の改善、服薬を続けることで、症状が改善される可能性があります。
また、通常人間は起床してから7~8時間後に眠気を感じるように出来ています。
これは、すべての人に当てはまる正常な睡眠サイクルなので、その時間に合わせて仮眠をとることで、眠気を解消することができます。
仮眠をとる場合は、夜の睡眠に影響を与えないように15~30分の時間内でとるようにしてください。
まとめ
- 寝ているのに眠気を感じる場合は、睡眠の質低下や病気の可能性がある
- 自分では気がついていない「隠れ睡眠不足」の可能性があるので注意
- 原因別に対処して、眠気を解消することが重要
いかがでしたか?
眠りのサイクルや、眠気が起きる理由について正しく理解し、自分の睡眠の質を高めていきましょう!