寝不足で息切れ?症状の特徴と原因、すぐに出来る対処法を紹介!
息切れが起きてしまった時、色々な原因が考えられますが、その一つに寝不足状態であることが挙げられます。
息切れは、激しい運動をした直後であれば起こることが正常なため、問題ありませんが、ちょっとした運動ですぐ息切れしてしまう場合は、突然息切れしてしまう場合は、何らかの病気の可能性があるため検査が必要です。
今回の記事では、寝不足で息切れが起こる原因と特徴、息切れが起きてしまったときの対処法についてご紹介します。
寝不足で息切れが起きてしまう理由
息切れは、身体が「酸素が足りていない」と感じたときに出すサインです。
息切れの他にも、空気を吸い込めない、息が苦しいなどと表現されることもありますが、このような状態を呼吸困難と呼んでいます。
激しい運動をした後は、体内の酸素が少なくなるため、息切れが起こりますよね。
しかし、前述した通り、寝不足が原因で息切れを起こしてしまうことがあります。
理由としては以下の3つが挙げられます。
- 自律神経のバランスが崩れる
- ストレスが溜まっている
- 不整脈が起こっている
自律神経のバランスが崩れる
人間は、自律神経をコントロールすることで、活動モードと休息モードを切り替えています。
自律神経には、活動的になる交感神経とリラックスさせる副交感神経があります。
寝不足の状態では、交感神経が優位になり、身体がずっと活動モードになってしまいます。
活動モードの身体では、興奮系のホルモンが多く分泌されるため、息切れしたり、動悸が起こったりしてしまいます。
たいした運動をしていないのに息切れしてしまう場合は、こうした原因であることが多いです。
ストレスが溜まっている
寝ていないとストレスが溜まりますが、もう少し詳しく説明すると、ストレスから身体を守る「コルチゾール」と呼ばれるホルモンの分泌量が減少することで、ストレスへの耐性が弱くなってしまうのです。
ストレスが溜まることで、呼吸器の働きに不具合が起こり、息切れに繋がってしまいます。
不整脈が起こっている
自律神経が乱れると、心臓の動きが不安定になる不整脈が起こることがあります。
不整脈が起こると息切れの他、めまいや動悸などの症状を引き起こします。
息切れが起こる不整脈の場合は、心臓が通常よりも細かく震えるように動く「心房細動」と呼ばれる不整脈になっている可能性があります。
心房細動は心臓に大きな負荷がかかり、脳梗塞・心不全など重大な病気に繋がる恐れがあるため、症状が続く場合は、早めに医療機関を受診してください。
息切れしたときの対処法
原因が何であれ、息切れしたときは、まず呼吸が楽になる姿勢をとりましょう。
座れる場所がある場合は、両手を膝について安定した姿勢になり、テーブルがある場合は突っ伏しても良いでしょう。
座れる場所がない場合は、壁に背中をつけてもたれたりして、姿勢を安定させましょう。
呼吸が楽になる姿勢は人によって異なるため、自分がどの体勢になれば呼吸がしやすいのかは、把握しておくと良いですね。
息切れの症状チェック
激しい運動の後に起こる息切れは正常な働きなので、問題ありませんが、以下のような状態で息切れが起こった場合は、他の病気の可能性があるため、医療機関を受診することをオススメします。
- 早足で少し歩いただけで息切れ
- 駅の階段の上り下りで息切れ
- 平らな道を100m程歩いただけで息切れ
- 同年代の人と歩いた時、自分だけ息切れ
- 家の中を移動しただけで息切れ
息切れが頻繁に起こる、少しの運動だけで息切れしてしまうという方は、早めに医師の診断を受けましょう。
突然の息切れは病気の可能性も
息切れが起こってしまう場合、重大な病気が隠れている可能性もあります。
気管支喘息
アレルギー症状によって、気道に炎症が生じ、発作的に気道が狭くなってしまう病気です。
発作が起きると「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と表現されるような呼吸音・喘鳴(ぜんめい)と合わせて、息切れが起きることがあります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
タバコの煙など有害物質を長期間吸うことによって肺に炎症が起き、それに伴う病気全般を「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と言います。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者の90%が喫煙者と言われており、少し身体を動かすだけで息切れが起きてしまう症状もあります。
肺ガン
肺や気管支に出来たガン、もしくは他の部位から転移してきたガンなどが原因で息切れが起こります。
肺ガンが進行すると、呼吸困難が頻繁に起きるようになります。
心不全
心不全という病気ではなく、心筋梗塞や弁膜症などによって引き起こされる症状をまとめて「心不全」と言います。
心不全が起こり、血液を循環させるポンプの働きが上手く動かなくなると、身体が酸素不足に陥り、息切れなどの症状が起こります。
不整脈
通常1分間に60~100回の間で運動している心臓が、何らかの影響で鼓動が乱れ、回数が増えたり減ったりすることを不整脈と言います。
毎分120回以上になると頻脈、毎分40回以下になると徐脈と呼ばれ、動悸や息切れ、めまいなどを引き起こします。
まとめ
- 寝不足による「自律神経の乱れ」「ストレス」「不整脈」によって息切れが起こる
- 息切れしたときは、呼吸しやすい姿勢をとり、安静にしておく
- 突然息切れしてしまう場合は、病気の可能性があるため、医療機関の受診が必要
いかがでしたか?
すぐ治る息切れだからと放置していると、重大な病気に繋がるかもしれません。
少しでも違和感を感じたときは、早めに医療機関を受診するようにしましょう。