【要注意】電気つけたまま寝るのは危険?うつ病や肥満を引き起こす可能性も!
今回の記事では、就寝時に最適な明かりについてご紹介します。
寝るときの明かりは真っ暗のほうがいいのか、薄暗いくらいの明かりが合ったほうがいいのか、迷っている方もいるでしょう。
就寝時の光は、良質な睡眠を取るために重要なポイントです。
また、電気をつけたまま寝るとうつ病や心臓病など、様々な症状が出てしまうという報告もあります。
今回の記事では、就寝時の明かりについて詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
寝るときは真っ暗?つけたまま?
結論からお話すると、眠るときは部屋を真っ暗にしておくのがオススメです。
まず、通常の明かりをつけたまま寝るのは絶対にNG。
部屋が明るいと、身体がまだ活動すると勘違いして、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制してしまいます。
次に、真っ暗をオススメする理由ですが、上記の「メラトニン」の分泌を促し、睡眠の質を高めることが出来るからです。
ただし、これまで豆電球など少し明かりがある環境で寝てきた人が、いきなり真っ暗にするのはおすすめできません。
環境の変化や暗闇への不安や恐怖がストレスとなり、逆に睡眠の質を下げてしまう可能性があるからです。
不安を感じる方は無理に真っ暗にせず、照明を変えて光量を調節するなど他の方法を試してみましょう。
電気をつけたまま寝ることで起こる悪影響
電気をつけっぱなしにしたまま眠ってしまうと、身体に悪影響が起こる可能性があります。
ここでは、代表的なものを5つ紹介します。
うつ病
睡眠不足から起こりやすいうつ病ですが、電気をつけたまま眠ることも、うつ病のリスクを高めてしまいます。
夜に強い光を浴びると、体内時計が乱れ、自然な眠気が起きなくなってしまいます。
そのため、本来は睡眠が必要な時間なのに中々寝つけず、睡眠不足になる恐れがあります。
電気をつけっぱなしで寝る状態が習慣化している場合は、体内時計が大幅に乱れている可能性があるので注意しましょう。
うつ病の治療で、まず初めに行うのが体内時計のリセットです。
正しい時間に起きて、朝日を浴び、夜は自然な眠気によって眠るという、人間本来が持っているリズムに従って生活をしないと、うつ病リスクが高まりますので気をつけてください。
糖尿病
アメリカのノースウエスタン大学医学部で行われた研究によると、夜に照明をつけながら眠った場合、インスリンが効きにくくなるということが分かりました。
インスリンとは、膵臓で作られるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。
明るい照明をつけたまま眠った人は、インスリンの効果を受け取る働きが低下し、体内で生成されたインスリンが十分に力を発揮できていない状態になります。
その結果、食事などによって血液中のブドウ糖が増えたときに、上手く処理できず、血糖値が高い状態が続いて糖尿病のリスクが高まるのです。
肥満
「電気をつけたまま眠ると太る」は、よく聞きますよね。
奈良県立医科大学の調査によると、就寝時の明かりが、肥満症や脂質異常症と関連していることが分かりました。
これも、体内時計が乱れることが原因と考えられています。
睡眠の質を高めるホルモン・メラトニンが放出されず、睡眠の質が低下すると、食欲を増進するホルモン「グレリン」が増え、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が減ってしまいます。
結果、食事をしても満腹感を得づらくなり、食べ過ぎに繋がってしまいます。
また、グレリンが増えると糖質の高い太りやすい食べ物が欲しくなることがわかっており、肥満・糖尿病のリスクが増加します。
熟眠障害
熟眠障害とは、どれだけ寝ても疲れが取れていない、寝た気がしないという状態になってしまうことです。
電気をつけたまま眠ると、まぶたを通じて光が目に入ってくるため、脳の覚醒状態が続きます。
寝ているように見えても、身体は活動し続けている状態なので、寝ても寝ても眠いという状態を作ってしまいます。
また、1度熟眠障害になると、乱れた体内時計を治すのが大変で、改善に時間がかかるので注意が必要です。
老化
最初に説明したメラトニンというホルモンは、老化防止の効果もあります。
電気をつけたまま寝て、メラトニンの量が減ることで老化が進み、その他の病気に繋がる可能性があるので注意しましょう。
睡眠に最適な光環境とは?
ここからは、どうしても明かりが必要な場合にオススメの照明をご紹介します。
LEDキャンドルライト
炎のゆらぎを再現してくれるLEDライトです。
直接目に入る場所に置くと光が強すぎる場合は、ベッドの下や、物を隔てた反対側に設置すると良いでしょう。
LEDテープライト
テープ式のライトはベッド下の間接照明として最適です。
明るさ調節も可能で、人感センサーがついているため、夜起きてしまったときも安心です。
赤色光
赤色の光はメラトニン分泌を阻害しにくいという実験結果があります。
赤い光モードがあるライトを使えば、明かりをつけても睡眠の質が下がりにくいためオススメです。
起床時にも光が重要
ここまで就寝時の光について解説してきましたが、起床するときにも光が重要です。
カーテンを閉め、真っ暗な状態で朝を迎えてしまうと、身体が起きづらくなります。
起床時のスッキリ感を増すために、起きるときは部屋を明るくしましょう。
太陽光に近い光を発して起こしてくれる目覚まし時計や、指定の時間にカーテンを自動で開けてくれるロボットなども販売されています。
朝の目覚めを良くするために、ぜひ試してみてください。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、就寝時にオススメの光環境と、その理由についてご紹介しました。
簡単に実践できる方法なので、今日からぜひ試してみてください。