メラトニンは老化防止に役立つ?意外と知られていないメラトニンと老化の関係
睡眠ホルモンとして知られている「メラトニン」
体内時計を整え、睡眠の質を左右する働きがあることで有名な脳内ホルモンですが、実は老化とも深い関係があります。
今回の記事では、メラトニンと老化の関係についてご紹介します。
そもそもメラトニンとは?
メラトニンとは、脳の松果体という器官から分泌されるホルモンです。
分泌されると人間の深部体温を徐々に低下させ、自然な眠気を引き起こします。
この働きによって、入眠しやすくなり、睡眠の質向上に繋がります。
メラトニンの老化防止作用
メラトニンの効果としては、大きく以下の3つが挙げられます。
- 眠気を促す効果(入眠作用)
- 睡眠リズムを整える効果(位相作用)
- 老化を防ぐ効果(抗酸化作用)
今回の記事では、この効果のうち「老化を防ぐ効果(抗酸化作用)」に焦点を当てて解説していきます。
抗酸化とは?
釘が錆びたり、切ったリンゴが変色することを酸化するといいます。
人間の身体も、釘やリンゴと同じように酸素と結びついて酸化します。
身体が酸化すると、老化(血管の老化、シミ、シワなど)が進み、生活習慣病やがんなどの引き金になったりします。
呼吸によって体内に取り込んだ酸素のうち1~3%程は、酸化力の強い活性酸素という酸素に変化します。
活性酸素は、ウイルスや細菌を撃退してくれるという良い面もありますが、通常の酸素に比べ、酸化力が強く、健康な細胞も酸化させてしまうというデメリットがあります。
抗酸化は、この活性酸素から身体を守ってくれる作用です。
メラトニンの抗酸化作用
メラトニンの抗酸化作用は、抗酸化ビタミンとして知られるビタミンCやビタミンEよりも強いと言われています。
日本比較生理生化学会の研究発表によると、メラトニンを使ったマウス実験で、寿命を伸ばす効果や神経細胞を保護する効果があることが分かっています。
メラトニンには、高い抗酸化作用が期待できるため、老化防止やシミ・シワ予防対策として注目を集めています。
メラトニンは加齢によって減少する
老化防止に役立つメラトニンですが、加齢によって分泌量が減少していくことが分かっています。
メラトニンの分泌量は10歳ほどでピークに達し、思春期、壮年期に進むについて、徐々に減少します。
50代以降は10代の分泌量の10%以下になり、夜中に起きたり、朝早く目が覚めたりと、睡眠の質にも大きな影響が現れます。
年齢を重ねることで分泌量が低下した結果、老化が進んでしまうという流れが生み出されます。
メラトニン分泌を促進する方法
年齢とともに減ってしまうメラトニンですが、分泌量の低下を予防することは出来ます。
ここでは、加齢に伴うメラトニンの分泌量低下を予防する方法を2つご紹介します。
日中、しっかりと日の光を浴びる
光を浴びることで、網膜を通じて、メラトニンを分泌する器官・松果体に情報が伝わり、メラトニン分泌が抑制されます。
松果体は、メラトニン分泌を抑えてから約15時間後に再分泌をするため、起床時しっかりと光を浴びることで、夜のメラトニン生成促進に繋がります。
睡眠時間から逆算して、自分の眠りたい時間に自然な眠気が来るように設定しましょう。
夜は、強い光を浴びないようにする
メラトニン生成を抑制して約15時間後に再分泌されると説明しましたが、この再分泌のタイミングで強い光を浴びてしまうと、身体がまだ活動する時間だと勘違いし、分泌を止めてしまいます。
コンビニの光やPC・スマホのブルーライトなど、メラトニン分泌を妨げてしまう強い光は、就寝1~2時間前からは浴びないようにしましょう。
サプリメントで不足を補う
メラトニンの分泌を促進させる薬が販売されています。
医師の処方箋が必要となりますが、不眠に悩む方は相談してみてください。
海外通販を利用すると、処方箋なしでメラトニンのサプリメントを購入することが出来ます。
以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
メラトニンの材料・セロトニンについて
メラトニンは、セロトニンというホルモンを材料にして分泌されています。
セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれ、交感神経を優位にし、人を活動モードにしてくれるホルモンです。
メラトニンは夜分泌されるホルモンですが、セロトニンは日中分泌されます。
日の光を浴びて、寝る前は強い光を避けていても、材料であるセロトニンが不足していると、メラトニンの生成量は減ってしまいます。
そんな重要なホルモンであるセロトニンですが、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸を材料として作られています。
トリプトファンは大豆や豆製品、乳製品に多く含まれており、トリプトファンからセロトニンを生成するときに必要なビタミンB6とトリプトファンを含んだ果物・バナナは、忙しい朝にもオススメの食材です。
朝食を摂ることで、セロトニンの分泌を促進させられますが、更に日光を浴びながら軽めの運動を行うことで、よりセロトニン分泌を高めることが出来ると言われています。
運動は一定のリズムで行う有酸素運動が適していると言われており、朝食を取った後、お散歩すると良いのではないでしょうか?
手軽にメラトニンを摂取!? 話題のメラトニングミとは?
メラトニンが睡眠に効果的なことはわかったけど、薬のようなサプリは抵抗があるという方もいらっしゃいますよね。
そんな方にオススメなのが「メラトニングミ」です。
その名の通りメラトニンが配合されたグミで、薬型のサプリメントと同様に眠りの質を高める効果が期待できます。
日本国内では前述の理由から販売されていませんが、海外では子供が寝る前に食べるサプリメントとしても普及しています。
ダルビッシュ有投手も利用していると語っており、日本が優勝を果たしたWBC2023開催中に、佐々木朗希選手にメラトニングミをあげたところ移動中ずっと爆睡していたと、自身の配信で明かしていました。
アスリートやスポーツ選手も利用しているメラトニングミは、通常のメラトニンサプリと同じように海外から簡単に取り寄せることが出来ます。
はじめてのメラトニングミに最適
アメリカ発のリラックスエイドブランドNatrol(ナトロール)が発売しているメラトニングミです。
1粒あたり5mgのメラトニンが含まれ、人工着色料、香料、甘味料は含まれていません。
フルーツ味のメラトニングミ
ミックスフルーツ味で、不要な添加物を使わず作られたグミです。
海外では子供用のメラトニングミとしても人気で、甘めで柔らかい商品です。
1粒2.5mgのメラトニンを配合
1粒あたり2.5mgのメラトニンが配合されており、毎日の摂取量を調整できます。
天然由来のいちご味で、美味しく食べやすいグミです。
まとめ
- メラトニンには抗酸化作用がある
- メラトニンは加齢によって分泌量が低下する
- 日中光を浴びて、夜は強い光を避けることが分泌量低下予防に繋がる
いかがでしたか?
今回は、メラトニンと老化の関係についてご紹介しました。
ビタミンCやビタミンEよりも高い抗酸化作用が期待できるメラトニン。
正しく理解し、自分の健康に役立てましょう。