睡眠コラム

【寝不足頭痛の治し方】頭痛の種類によって対処方法が違うって知ってた?

TOM

寝不足のときに強い頭痛に悩まされた経験はありませんか?

睡眠時間や睡眠の質が十分でない場合、頭痛が起こるケースがあります。

今回の記事では、寝不足が頭痛を引き起こす理由と、寝不足による頭痛の治し方についてご紹介します。

頭痛に悩まされている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

寝不足で頭痛が起こる原因

寝不足状態になると、身体に様々な影響が出ます。

集中力の低下、イライラ、頭痛、めまい、吐き気などですね。

症状の一つである頭痛ですが、寝不足が原因で起こる頭痛は「緊張型頭痛」か「偏頭痛」である可能性があります。

それぞれ症状の特徴・原因を見ていきましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛とは、ストレスが筋肉を硬直させることが原因で起こる頭痛です。

筋肉がこわばると、周りの血管や神経が圧迫され、頭を締め付けられるような痛みが続きます。

症状は数日に渡って続くこともあり、寝不足による頭痛の多くは、この緊張型頭痛に分類されます。

人は、睡眠によって溜まったストレスを発散させているのですが、十分な睡眠が取れていないと、ストレスを溜め込んでしまい、緊張型頭痛として症状が現れます。

寝不足状態を解消しないと、ストレスが消えず、頭痛の症状も長引くことがあるため、早めの対処が必要です。

また、長時間のパソコン作業や同じ姿勢のままでいることで、血流が悪くなり緊張型頭痛が起こる場合もあります。

そうした原因と寝不足と重なると、更に症状が深刻化するおそれがあります。

偏頭痛

偏頭痛とは、頭の片側がこめかみから目の部分にかけてズキズキとした痛みが生じる頭痛です。

偏頭痛という名前通り、通常は片方だけに痛みが現れますが、稀に両側に症状が出ることがあります。

偏頭痛も、ストレスや疲労が原因で起こります。

偏頭痛は、顔の感覚を脳に伝える役割を持っている三叉神経(さんさしんけい)が関係しています。

三叉神経は、額から目にかけて、目から口にかけて、口から下顎にかけて広がっており、感覚センサーとして働いています。

ストレスや疲労が溜まると血管が拡張するのですが、拡張した血管が三叉神経を圧迫してしまいます。

圧迫された三叉神経は痛みの原因物質を放出し、その物質により血管が炎症を起こします。

炎症を起こした結果、更に三叉神経を圧迫してしまい、その刺激が大脳に伝わって痛みを感じます。

偏頭痛の痛みは、数時間から3日程度続き、寝不足だけでなく、気圧の変化、寝すぎた場合でも起こることが分かっています。

寝不足による頭痛の治し方

自分の感じている頭痛が「緊張型頭痛」なのか「偏頭痛」なのかで対処方法が変わってきます。

対処法が違う場合、症状が大幅に悪化するわけではないですが、効果は減少してしまうため、どちらの頭痛か見極め、適切な対処をしたいですね。

緊張型頭痛の治し方

緊張型頭痛の場合、筋肉がこわばっている箇所(首や肩など)を温めると効果的です。

入浴や蒸しタオルによって温めることで、血流を良くし、緊張をほぐすことができます。

血流を良くし、緊張をほぐすという点では、マッサージも効果的です。

固くなっている部分をゆっくりとマッサージし、硬直をもどしていくと、症状を和らげることができます。

また、睡眠に関連する原因だと就寝時の姿勢が硬直の原因になっている可能性もあります。

枕やマットレスが自分の体格、寝相と合っていない場合は、首や肩のコリの原因となりますので、自分に合った寝具に変えてみると良いでしょう。

緊張型頭痛の場合は、身体の緊張、硬直をほぐすと良いと覚えてください。

偏頭痛の治し方

偏頭痛の場合、緊張型頭痛とは逆の対処法になります。

偏頭痛は血管が拡張し、三叉神経を圧迫することが原因で起こる頭痛のため、痛みが出ている部分を冷やし、血管を収縮させることで痛みを和らげることができます。

痛みが出てきたら、冷たいタオルや、保冷剤、冷感シートなどを使って冷やしてみてください。

また、偏頭痛になると光や音の刺激にも敏感になり、痛みを増幅させてしまうことがあります。

そのため、痛みが出た場合は、明るすぎない静かな場所に移動しましょう。

耳栓やノイズキャンセリングイヤホンをして、目を閉じるだけでも効果を得ることが出来ます。

血管を収縮させ、神経の圧迫を抑えることが重要なので、安静にしておくことが大切です。

頭痛薬は両方に効果あり

バファリンやロキソニン、イブなど市販の頭痛薬で、痛みを取り除くことが出来ます。

頭痛薬は鎮痛成分によって痛みを緩和する薬なので、緊張型頭痛と偏頭痛のどちらにも効果があります。

しかし、あくまで鎮痛成分によって一時的に痛みを緩和するものなので、いくら服用しても根本的な原因が改善しないと治まりません。

慢性的に頭痛の症状が出る場合は、原因を究明し、根本的な治療を行いましょう。

寝不足にならないために

寝不足が原因で頭痛を引き起こしている場合、根本的な原因である寝不足状態を解消しないことには症状が改善しません。

日本は他の国と比べて、睡眠時間が短い傾向にあり、寝不足状態の人も多いと言われています。

寝不足とは、単に睡眠時間が短いというだけではなく、睡眠の質が低いことも原因として挙げられます。

人によって必要な睡眠は違いますが、寝不足、睡眠不足は「自分に必要な睡眠が不足している状態」です。

まずは自分に必要な睡眠の量を把握しましょう。

自分に必要な睡眠時間の調べ方については「最適な睡眠時間は何時間?自分に合った睡眠時間を見つける方法を解説!」の記事で紹介しているので、合わせてご覧ください。

睡眠の量(時間)は十分に取れているはずなのに、寝不足の症状が出ている場合は、睡眠の質が低い可能性があります。

寝つくのに時間がかかる、夜中に目が覚めてしまう、予定していた起床時間よりも早く起きてしまい眠れなくなるといった症状は、不眠症と言われ、睡眠の質を低下させてしまう病気です。

また、夕食を食べる時間や、入浴の時間、部屋の電気など、寝る前の行動によって睡眠の質が低下している可能性もあるため、一度自分の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか?

最高の睡眠環境を整える5つのポイント【眠りが浅い人必見】

まとめ

  • 寝不足による頭痛には、緊張型頭痛と偏頭痛の2種類がある
  • 緊張型頭痛は温めて硬直をほぐし、偏頭痛は冷やして血管を収縮させるとよい
  • 頭痛薬はあくまで一時的な対処なので、睡眠を見直し、寝不足状態を解消することが重要

いかがでしたか?

寝不足による頭痛で悩まされている方は、今回ご紹介した方法を実践して、症状を改善していきましょう。

ABOUT ME
睡眠ラボ
睡眠ラボ
睡眠ですべてが変わる
睡眠ラボは、毎日頑張るあなたのために睡眠の質を向上させ、心と身体を元気にする方法や、おすすめアイテムを紹介します。
記事URLをコピーしました