睡眠不足でうつになる?寝不足が引き起こす症状と睡眠の重要性を解説!【簡単セルフチェック】
睡眠不足だとうつになりやすいと聞いたことはありませんか?
「仕事が忙しすぎて眠る時間がない」「休みの日は一日中寝ている」など、毎日十分な睡眠時間が取れていない人は、睡眠不足状態に陥っている可能性が高いです。
今回の記事では睡眠不足によるリスクと、今の状態を知るチェックリストをご紹介します。
そもそも睡眠不足ってどんな状態?
人は、睡眠をすることで心身の疲労を回復させています。
2017年に行われた調査によると日本の成人の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満が最も多いということが分かりました。
必要な睡眠時間は人によって異なり、ショートスリーパーと呼ばれる短い睡眠時間で活動できる人も稀にいますが、通常は7~8時間ほどの睡眠を必要とする人が多いです。
睡眠不足とは、自分に必要な睡眠時間を確保できず、睡眠の量が足りていない状態を指します。
睡眠不足と不眠の違い
睡眠不足とよく混同されるものとして「不眠」が挙げられます。
不眠は、睡眠時間は十分なのに、質のよい睡眠が得られないという状態です。
睡眠不足=量が足りていない、不眠=質足りていない、という状態ですね。
不眠に関する情報は以下の記事で詳しく解説しているので、自分の症状が不眠かもと思った方は、ぜひ合わせてご覧ください。
睡眠不足が引き起こす悪影響
睡眠不足は万病の元とも言われ、私達の身体に様々な悪影響を及ぼします。
日中に強い眠気が起こることはもちろん、以下のような症状が現れることがあります。
うつ症状
4時間半ほどの睡眠が5日間続くと、うつ病患者に似た脳機能の変化が起こり、不安や混乱、抑うつ傾向が強まるという研究結果が発表されています。
うつ病患者は何らかの睡眠障害を抱えていると言われており、実際、全体の9割の患者が睡眠に関する悩みを持っています。
短期間でも心のバランスが不安定になり、うつ症状のリスクが増えることが分かっており、注意が必要です。
頭痛
睡眠不足によって脳への酸素供給が不足すると、脳内の酸素量が減ってしまい、頭痛を引き起こすと言われています。
具体的には頭の筋肉の緊張や、血管収縮が頭痛を引き起こします。
集中力の欠如
脳の酸素不足や、睡眠の不足によって、集中力・注意力が散漫になります。
目は開いているのに脳が反応しない「瞬間的居眠り(マイクロスリープ)」という状態になり、仕事や運転で重大なミスを引き起こす原因となります。
ストレス値の増加
人は睡眠をとることによって、脳の情報を整理し、ストレスを発散させています。
睡眠の時間を確保できないことでストレスが蓄積され、日中のイライラや、睡眠障害に繋がります。
生活習慣病の原因
睡眠不足になると、食欲を抑えるレプチンと呼ばれるホルモンが減少し、食欲が高まることが分かっています。
また、脳への栄養補給のため、甘いものや炭水化物を食べたくなる傾向があり、肥満の原因になってしまいます。
この状態が続くと糖尿病など生活習慣病を引き起こし、深刻化するリスクがあります。
睡眠不足チェック
- 日中強い眠気を感じる
- 日中ぼーっとしてしまうことがある
- 日中、常に怠さを感じる
- 普段の睡眠時間が6時間以下である
- 横になっても30分以上寝つけない
- 夜何度も目が覚めてしまう
- 起きたい時間よりも早く目が覚めてしまう
以上の項目で2つ以上当てはまる場合は、睡眠不足になっている可能性があります。
また、5.6.7の項目に当てはまる場合は、睡眠不足から不眠症状が出ている可能性があるので、睡眠の改善・医療機関の受診を行ってください。
まとめ
- 睡眠不足は量不足、不眠は質不足
- 睡眠不足はうつ症状の他、様々な悪影響を与える
- 睡眠不足の可能性がある場合は、睡眠の改善、医療機関の受診が必要
いかがでしたか?
睡眠不足は万病のもと。
しっかりと睡眠時間を確保して、質の高い睡眠をとっていきたいですね。