トコジラミ(南京虫)には殺虫剤が効かない?ファブリーズは効果あるの?
今回はトコジラミの駆除方法と予防法について徹底解説していきます。
トコジラミは南京虫(ナンキンムシ)とも呼ばれ、昔は市街地でも一般的な虫でした。
殺虫剤の普及とともに数を減らしていたトコジラミですが、近年再び被害が増加しています。
トコジラミは、刺されるとダニより強いかゆみを感じる事がある他、繁殖すると防除が困難になるため、早期発見、退治が重要となります。
また、トコジラミ(南京虫)について調べると、ファブリーズについて紹介したサイトを見かけますが、南京虫に対してファブリーズは効果があるのでしょうか?
この記事では、トコジラミの基本情報や、潜伏場所、駆除方法についてご紹介します。
ダニ取りシートは、置くだけで布団に潜むダニを捕獲、死滅させてくれる便利ツールです。
トコジラミとは
体長は約0.5〜0.8cmほどで、赤褐色をしており、上から見ると丸く、横から見ると平べったい体形をしています。
この害虫は一般的に「トコジラミ」と呼ばれていますが、シラミの一種ではなく、カメムシの仲間に属しています。
トコジラミの餌は人間の血液であり、夜になると周囲が暗くなると潜伏場所から現れて人の血を吸います。
トコジラミに刺されると、赤い発疹ができ、強いかゆみを引き起こします。
かゆみの感じ方は個人差がありますが、重度の場合はかゆみが原因で睡眠に影響が出たり、掻きむしることで皮膚障害を引き起こす可能性があります。
一度トコジラミが繁殖し始めると、駆除が難しくなるため、早急な対策が必要です。注意が必要です。
トコジラミの潜伏場所
トコジラミは夜間に活動し、寝室の暗くて狭い場所に潜んで吸血します。
例えば、ベッドの下やマットレスの隙間、カーペットの下などが好まれる場所です。また、彼らは体が平べったいため、畳の隙間や壁の継ぎ目、タンスや引き出しの裏などにも隠れることがあります。
トコジラミは通常、長距離を移動することはありません。ですので、一度刺された場合は、その周辺に彼らが潜んでいる可能性が高いです。
トコジラミは目視で確認するだけでなく、トコジラミのフンの痕跡も見つけることができます。
トコジラミは吸血後に墨汁色のフンを出すため、フンの痕跡がある場合、近くに彼らが潜んでいる可能性が高いです。そのため、注意深く探すことが必要です。
トコジラミは自分で駆除できない?
トコジラミの中には、市販の殺虫剤成分に対して耐性をもつスーパートコジラミと呼ばれるタイプがおり、日本全域で繁殖しています。
スーパートコジラミには殺虫剤の効果が発揮されない他、卵にも効果がありません。
完全に駆除できないと、卵から生まれた新しいトコジラミとのイタチごっこになってしまうため、素人の駆除はほとんど意味をなしません。
発見した場合は、速やかに駆除業者に連絡し、作業を委託するのがオススメです。
冒頭で、ファブリーズの効果について触れましたが、結論から言うと、トコジラミ(南京虫)に対して、ファブリーズの効果は期待できません。
というのも、ファブリーズはあくまでニオイに対する対処法であり、殺虫成分が含まれているわけではないからです。
詳しくは「布団でかゆい時、ファブリーズを使うと逆効果?理由と効果的な対処法を紹介!」の記事で解説しています。
トコジラミの予防方法
トコジラミは、外から持ち帰ってしまうことで、繁殖してしまう可能性が高いです。
国内外を問わず、宿泊施設にも潜んでいることがあり、ホテルのベッドに潜んでいたトコジラミの卵や成虫が荷物に紛れ込み、自宅に侵入してしまうケースがあります。
対策としては、宿泊施設でベッドや床、壁などトコジラミが潜んでいそうな場所をチェックし、痕跡があった場合は部屋を変えてもらうことです。
また、荷物を直接床に置くことを避け、ビニール袋の中に入れておくことで、トコジラミが荷物を登って侵入することを避けることが出来ます。
どうしても心配な方は、帰宅後、外で着用した衣類をすぐに洗濯し、乾燥機までかけて収納するようにしましょう。
まとめ
トコジラミは刺されると非常に強いかゆみを引き起こす
ベッドの下や隙間に潜み、暗くなると吸血しに出てくる
個人での駆除は難しいため、専門業者への依頼がオススメ
いかがでしたか?
外から持ち込んでしまうことで、大きな被害を引き起こすトコジラミ。
旅行に行った際などは、しっかりと確認して、持って帰らないように注意しましょう。